中学受験・高校受験・大学受験を問わず、過去問研究は非常に重要かつ有効な対策です。
そこで今回は過去問の入手の仕方から、その活用方法までをまとめます。ぜひとも参考にしてください。
1. 過去問を解く理由
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学校によって出題されやすい問題や形式があるので、その傾向を知っていれば対策が立てやすい。
- あらかじめ出る問題がわかっていれば、学習する際に興味を持って学習できるし、より多くのエネルギーを投入できて、理解できるようになりやすい。要するに無駄な時間とエネルギーを省くことができる。
- 国語や英語では自分の意見を書かせる問題が出されます。自由記述問題ができないのは普段あまりものを考えずに暮らしているからです。社会で起きている出来事や、身の回りのことに関して自分がどう考えるのかを、問題を解くことで意識するようになります。いろいろなことについて考え、それを文章にまとめておけば、立派なネタ帳ができあがります。
- したがって「対策を立てる」のが目的なので、遅くとも夏休み明けには本格的に解き始めなければなりません。
2. 過去問の入手方法
- 書店やインターネットで志望校の過去問題集を購入する。
- たいていはこの方法で入手できます。解説や出題傾向の分析なども掲載されているので、一番使い勝手が良いと思います。
- 書店にない場合は直接その学校へ問い合わせて見ましょう。
- 入試問題集を出版している出版社のサイトから申し込むこともできます。
- 学校説明会で購入するか、もらう。
- 学校説明会は単独で行われるものや合同で行われるものなどさまざまです。その際、会場で過去の入試問題が入手できる場合が多いです。学校によっては無料で配布するところもあります。
- 学校見学のついでに購入するのが、理想的かも知れません。
- 無料でもらえる場合は、解答はついていても解説がありませんので、解説部分は塾で質問しましょう。
- 学校説明会は単独で行われるものや合同で行われるものなどさまざまです。その際、会場で過去の入試問題が入手できる場合が多いです。学校によっては無料で配布するところもあります。
- 学校のサイトからダウンロードする。
- 多くの学校ではホームページから問題をダウンロードできるようになっています。
- 東京都教育委員会のホームページ(http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/link-2.html)から各学校にアクセスし、都立中学・高校の入試問題をダウンロードできます。都立高校共通問題は東京都教育委員会の入試情報のページからリンクをたどってください。
- 大学入試センター試験は、大学入試センターのホームページ(http://www.dnc.ac.jp/data/kakomondai.html)から過去3年分の本試験および追・再試験の問題と解答をダウンロードすることができます。
- 多くの学校ではホームページから問題をダウンロードできるようになっています。
- 大手予備校や塾のサイトからダウンロードする。
- 入試の問題と解答は、代々木ゼミナール、河合塾、駿台、東進、四谷大塚など大手予備校・塾のサイトからダウンロードできます。ただし、解説はありません。
- 塾・予備校によっては登録が必要な場合もあります。
- 入試の問題と解答は、代々木ゼミナール、河合塾、駿台、東進、四谷大塚など大手予備校・塾のサイトからダウンロードできます。ただし、解説はありません。
3. 過去問の使用方法
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制限時間内で問題を解き、得点を記録する。
- 答え合わせをして間違った問題と、たまたま正解になった問題を調べながら解きなおす。
- 調べ切れなかった問題を質問する。
- 間違った理由がわかったら、もう一度解きなおす。
- 時間を置いて再び解きなおす。
4. 間違いなおしの方法=間違いなおしノートの作り方
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見開き1ページを使う。
- 左のページに間違った問題をコピーして張り付ける。
- 右のページに、問題を解くのに必要な知識を整理する。
- 数学・理科:公式、言葉の定義、問題を整理した表や線分図など
- 社会
- 地理:言葉の定義、地名の確認(国・県・地方など)
- 歴史:簡易年表、人物・事件などのまとめ
- 公民:憲法の基本条文、経済用語の定義
- 地理:言葉の定義、地名の確認(国・県・地方など)
- 国語:語句の意味、作文の完成、選択肢の違いの理解
- 英語:単語の意味、文章の要約、文法事項の確認
- 数学・理科:公式、言葉の定義、問題を整理した表や線分図など
- 調べる材料はこれまで使ったテキストを使用し、調べられないものは疑問の形で書き残し、質問する。調べることにはきりがないので、やりすぎに注意する。
5. 過去問の範囲
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昔のものは傾向も変わっているので、過去問題集に載っている3年から5年程度の範囲で十分です。
- 上記見直しをした上で、解法や知識の定着を図るには最低3回はやってください。3回やってもできない問題は、はじめから手をつける必要がありません。
- 第一志望校は3回、第二志望校なら2回程度は解いておきたいものです。
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