中学受験の学習システム

多くの中学受験塾では、中学入試の終わる2月から新学年の授業が始まります。

新たに受験生の仲間に加わる新4年生がこれからどのような学習をしていくことになるのかを具体的に記します。

東日本橋進学教室曳舟校はYTnet提携塾なので、その流れに従ってみていくことにします。

週テストを中心とした学習システム

四谷大塚YTnetの学習システムは週テストを中心に組み立てられています。

  • テストに参加するには、まず組分け試験を受けて参加する組が決まります。
  • 1週ごとにカリキュラムが決まっており、その週の学習を終えたあとに理解度を確認するためのテストを受けます。
  • 結果は、得点・順位・偏差値などのほか、各種分析資料とともに返却されます。
  • 5週に一度、組分け試験があるので、成績しだいで参加する組が上下します。
  • この一連の流れを、繰り返します。

算数・国語・理科・社会の4教科を学習する

中学受験のためには算数・国語・理科・社会の4科目を学習しなければなりません。

2科目受験も可能ではありますが、割合はわずかです。4科目から2科目への変更はできますがその逆は難しいので、4科目から学習を始められることをお勧めします。

また、読解力がなければ中学受験そのものが難しいのが現実ですが、この読解力は国語の勉強だけでつくというものではありません。理科や社会などの一般的な知識がなければ理解できない文章も多くあります。さらには論理性や推理する力は算数の学習によって鍛えることができます。要するに幅広い学習によってのみ読解力が養われるのです。

 

使用する教材

  • 予習シリーズ4教科(授業用) 算数・国語・理科・社会
  • 演習問題集 4教科(宿題用) 算数・国語・理科・社会
  • 計算(宿題用) 
  • 漢字とことば(宿題用) 

使用する教材とその使用方法

東日本橋進学教室曳舟校では個別指導を行っていますので、生徒によって指導教科・教材や解説の範囲が異なります。

中学受験を希望する場合、原則として質問に対して解説するというスタイルをとっているため、どの教科も質問ができるようになるまで解説を読み問題を解いていることが前提です。

また、理科社会のように知識習得が基本となるような科目では、家庭学習が中心となり、疑問が出たときに教室で質問をします。ただし、家庭での学習方法がわからない場合は、教室内で学習の仕方を指導します。


以下にあげるのは、標準的な学力でYTnet週テストを受ける場合の集団授業を想定しています。

使用する教材とその使用方法は次のとおりです。

予習シリーズ  算数
  1. 必修例題
  2. 類題
  3. 基本問題
  4. 練習問題・チャレンジ問題
  5. 復習問題

授業で使用します。

  • 1,2はその課の内容を理解するためのもので、ここの解説が集団授業の中心です。理解が得られたら基本問題で練習します。ただし、難関中学を目指す場合は、1,2の部分は家庭学習にゆだねられ、基本問題を理解度のチェックとして使用し、練習問題やさらに入試問題に近いレベルのものを解説の中心にしていきます。
  • 標準的な学力で予習を前提としなければ、80分の授業時間で1,2,3まで終わらせることができます。
演習問題集  算数
  1. 反復問題(基本)
  2. 反復問題(練習)
  3. 基本問題
  4. 練習問題
  5. 応用問題

 宿題用です。

  • 反復問題は、予習シリーズの問題とほぼ同じで数字のみ変えているようなレベルです。
  • どこまでやるかは子どもの能力しだいです。基本的には授業で触れたレベルまでになるでしょう。
  • 上位校を目指すのならばすべて問題を解くべきですが、そうでなければ練習問題までとか基本問題までというように、問題を絞らなければなりません。
  • いかにして無駄な問題をやらないかが重要です。この判断は中学受験の専門家である塾にしてもらうしかありません。
計算 各回7ページ

宿題用です。1日1ページ毎日練習します。

もしこの問題をやらせることが難しいようであれば、基礎学力の充実を最優先に考えるべきです。

予習シリーズ 国語

読解編
  1. 解説
  2. 練習問題
知識編

授業で使用します。

  • 文章を読み取るとは、その内容を自分の言葉で表現できるということです。したがって、授業では要約をしたりあらすじをまとめることができるように訓練します。
  •  文法の知識は解説を必要とします。中学でも文法の学習に割ける時間は多くないのでしっかり学んでおけば中学高校で楽になります。

演習問題集 国語

 問題を解くことも大切ではありますが、より重要なことは多くの文章に触れるということです。読書好きな子どもでも読書傾向は偏りますから、問題集に掲載されているさまざまな文章に触れることで興味や関心の幅を広げることができます。

したがって、問題を解く時間がなければ問題文や解説を読むだけでも十分に意味があります。

 漢字とことば 各回6ページ

宿題用です。

授業では確認テストを行い、合格するまで再テストします。 

 予習シリーズ 理科

  1. 解説
  2. 要点チェック 

 授業で使用します。

生物分野や地学分野の多くは解説を読み要点チェックを解けば一通りの知識が得られたことになります。解説してもらわなければ理解できないのは、物理分野や化学分野の問題が中心となります。

演習問題集 理科

  1. まとめてみよう
  2. 練習問題

 1はワークシート形式の問題です。予習シリーズを読みながら空欄を埋めていきます。2は一般的な問題形式で、思考力が試される問題です。解説が必要なのはこのレベルの問題です。

  予習シリーズ 社会
  1. 解説
  2. 要点チェック 

 授業で使用します。

4年生かから5年生前半まで地理を学び、5年生後半で歴史、6年生前半で公民を学びます。読めば理解できるレベルです。

 

演習問題集 社会

  1. まとめてみよう
  2. 練習問題

1はワークシート形式の問題です。予習シリーズを読みながら空欄を埋めていきます。2は一般的な問題形式で、思考力が試される問題です。解説が必要なのはこのレベルの問題です。

週テストの受け方

週テストを受けるためには、YTnet会員として登録が必要です。毎月15日までに登録を済ませれば翌月から週テストを受けることができます。

通常の週テストは当教室で、総合回・組分けの回は指定会場で実施します。

4年生

  • 週テストは算数と国語の2教科で実施します。組分けテストは4・3・2教科で受験できます。
  • 週テストの試験時間は各25分です。組分けテストの試験時間は算数・国語各40分、理科・社会各20分です。
  • クラスは上からC・B・Aの3コースです。

5年生・6年生

  • 週テストの試験時間は各25分です。組分けテストの試験時間は算数・国語各40分、理科・社会各20分です。
  • クラスは上からS・C・B・Aの4コースです。

東日本橋進学教室曳舟校では以下の時間割でテストを実施します。

4年生 土曜日

  • 集合 13:00
  • 算数 13:10~13:35
  • 国語 13:45~14:10

5年生・6年生 土曜日

  • 集合 13:00
  • 算数 13:10~13:40
  • 国語 13:50~14:20
  • 理科 14:30~14:50
  • 社会 15:00~15:20

月例テストについて

月例テストは、週テストと同様、学習内容の理解度を見るためのテストです。

総合回のときに当教室で実施しますので、週テスト参加者は月例テストを受けることはできません。

YTnetに参加できない人は、月例テストを受けてください。

試験科目は4教科・2教科いずれでも結構ですが、試験費用は同じです。

以上、学習の進め方についてまとめました。

実に理にかなったシステムで、この流れにうまく乗ることができたら成績アップは間違いありません。四谷大塚系列でない進学塾でも、多少の違いはあれほぼ同じような学習の流れになっているはずです。

 

ところが、この流れに乗るのが実に難しいのです。

その理由のひとつはなんといっても、学習すべき内容が難しい上に、こなすべき量がはなはだ多いということです。

二つ目の理由は、子どもの成長速度にばらつきがあり、肉体的精神的に幼い子どもにとって、スケジュールに縛られた学習が大きなストレスになってしまうということです。

このシステムをうまく活用するための注意点と、このシステムについていけないときの対処法について次回説明します。